からっぽな女の子は「夏の夜の匂いがする」と言って彼氏の腕に絡みつきました

 

 

 

お風呂に大きな蚊、ガガンボ、ってうちの親以外も言うのかな?がとまっていて気持ち悪くてシャワーを浴びれないでいる。

去年の今頃にわたしは浮気をして当時付き合っていた彼氏と別れたと思うんですが、その彼氏っていうのはわたしの首を絞めたり殴ったり髪の毛引っ張って床引きずったりする彼氏でした。と言うと、彼が完全に悪いみたいになってしまうので、わたしも彼に包丁を向けたり警察呼ばれるほど叫んでみたり皿を何枚も割って窓から飛び降りてみたり、していたのでした。

6月頃から新しく付き合った彼氏のことすごく好きでした。どんくらい好きだったかっていうと、もう2階の窓から飛び降りてこいつにめちゃくちゃ心配をかけてやろうなんて思わないくらいには好きでした。リストカットも3週間に1回くらいしかしなかったし、1週間に1回くらいしか叫んで泣いたりしませんでした。それなのに彼はいなくなってしまいました。

全部わたしが悪いのです。

わかります。

わたしが「前より良くなった」と言っても“前のわたし”を経験していないひとに分かるはずがないのです。

こんな文章を書いても、例えば今読んでくれているあなたも、あなたがのまゆうとくんかわたなべこうきくんでないのなら、わたしの異常さなど到底理解できません。

わたしは普通です。

普通に他人に気を遣って、笑って、生きています。まじめに大学にも通っています。LINEでお母さんにピアスを開けた報告もします。自分の思ったことをなるべく伝えられるように気をつけながら生きています。相手がわたしのことを好きか嫌いかを一生懸命見定めながら生きています。

どうしてお前にわたしのことを「メンヘラ」などと言って蔑む権利があるのだろうか。

もうすぐクチナシの花が咲きます。すごくいい匂いがするのだけど、あの花の周りには虫がたかります。花びらにさわりたくて、匂いを嗅ぎたくても、虫が邪魔でさわれない。

ギターが弾けない。ピアノが弾けない。

ああ毎日年をとって毎日わたしはひとつずつひとつずつ死んでいく。毎年枯れていいから、毎年毎年新しい細胞がつくられてくれればいいのに。

セックスなんて本当にどうでもよくて、ただ抱きしめてほしいだけだって思ってるんだけど、結局おまけみたいにセックスしちゃう。死んでしまえ

桜の花から毛虫が落ちてきて気持ち悪かった。わたし花や木にさわれない。さわりたいのにさわれない。気持ち悪くってだめなの。もうだめなの

からっぽな女の子はね、流行っているものより少し違うものを好きって言うことで自分の存在感を試そうとするくせに、結局大きく外れるのは怖くて保険をかけて生きていくんだよ。ああこわい。

「わからない」という言葉でわたしを殺してくれ。何度も何度も殺された。お前に殺された。「わからない」ことは暴力なのに、某超歌手様は、「わかろうとすることが暴力」だと本に書いていた(試し読みした)。たしかにわかられたくない奴にわかられようとすることは暴力かもしれない。だけどお前にはわかってもらいたいのにお前まで「わからない」と言うのかよ。じゃあ誰がわたしをわかるの。わたしだけ。わたしだけです。孤独孤独

「良い」「悪い」とか決められたくない。なんだってだれだって良い面も悪い面も持ち合わせてるんだからどっちかで判断しようとしないで。お花は置かれた場所で咲きます。